菊花賞 2002 ヒシミラクル 波乱の決め手はバテないスタミナ

今週は3歳の3冠レース最後を締めくくる菊花賞です。
今回は「こんなのを当てたいな」というレースをチョイスしました。ヒシミラクルが勝った2002年のレースです。

このコーナーでは今週の重賞の中から、過去の名勝負や少々マニアックなレース、予想の参考となるレースなどを、私の独断と偏見でチョイスして紹介いたします。
電車内でご覧いただく方は「イヤホン」を付けるか「ミュート」にされることをおススメします(ここは毎回同じこと言っています)。

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菊花賞 2002 ヒシミラクル

以下の動画をご覧ください。白帽2番です。

まずスタートから波乱。1番人気の皐月賞馬ノーリーズンが落馬します。
3年前の宝塚記念でゴールドシップが大出遅れをやらかした時のような負のインパクトです。

雨が降る良馬場という中途半端な馬場状態も波乱を呼び込んだのか、ローエングリンが暴走気味の逃げ。
そんな展開から、2週目の3コーナーで角田ジョッキー騎乗のヒシミラクルが強気にスパートして4コーナーで先頭。直線でも自慢のスタミナを生かして、ゴール前でファストタテヤマの強襲を受けるもハナ差で凌ぎ切りました。




このレースのペースは前半4Fが46.3で、後半4Fが48.0の上り3F35.4。
ハロンラップが12.9 – 10.7 – 11.0 – 11.7 – 12.0 – 12.4 – 13.6 – 13.7 – 13.5 – 13.2- 13.2 – 12.6 – 11.6 – 11.7 – 12.1。

前半の1000mが早いので、中盤の1000mが緩んでも前に行った馬は厳しいということが分かります。もう最後は完全な底力勝負です。

ここを勝ったヒシミラクルですが、古馬になってからの2戦を連続で敗退したこともあり、当時は菊花賞の勝利をフロック視されていました。
しかし、その後の天皇賞(春)と宝塚記念をともに人気薄で勝利することになります。
この時に連続で大量購入した「ヒシミラクルおじさん」が話題になりました。懐かしいですね。

それはさておき、ヒシミラクルの菊花賞で分かる通り、G1勝ちにフロックはないと考えた方が良いでしょう。そんな馬は、必ずや再び穴をあけるであろうことを想定したいところです。


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