上半期G1の最後となる宝塚記念。
近年まれに見る「前掛かり」な展開が予想されます。
果たして今年の宝塚記念、このメンバーでどのような展開が予想されるかを検証しました。
宝塚記念 予想されるラップ推移に対応可能な有力馬
1.逃げ候補は?
ラップを作るのは逃げ馬。今回、逃げ候補が3頭いますが、その3頭が逃げて好走したレースとラップをピックアップしました。
ここでは馬場の違いと他のメンバー構成は考慮せず、前半3ハロンを赤字で、特徴的な部分を黄色のハイライトで示しています。
- パンサラッサ 福島記念 2000m 11.9 – 10.8 – 10.9 – 11.9 – 11.8 – 11.9 – 12.4 – 12.4 – 12.1 – 13.1
- タイトルホルダー 菊花賞 3000m 12.5 – 11.1 – 11.5 – 12.1 – 12.8 – 12.6 – 12.8 – 14.3 – 13.1 – 12.6 – 12.4 – 11.7 – 11.5 – 11.4 – 12.2
- アフリカンゴールド 京都記念 2200m 12.7 – 11.3 – 12.0 – 12.9 – 12.8 – 12.7 – 11.6 – 11.4 – 11.4 – 11.0 – 12.1
3頭の逃げ方は、明らかに異なります。
パンサラッサは「とにかく飛ばして行って、他馬に脚を使わせながら押し切る」、タイトルホルダーは「テンは出して行き、中盤にペースを落として、後半で加速して突き放す」、アフリカンゴールドは「ジワッとハナに行き、スローペースからのロングスパートで粘り込む」と言えるでしょう。
最初の3ハロンを見れば、どの馬がハナに行けるかは明白。パンサラッサでしょう。
タイトルホルダーやアフリカンゴールドがハナに行くのであれば、相当に出して行かなければ無理です。
3頭が得意とするラップ推移から考えられる展開想定は、以下の3パターンです。
- Aパターン:パンサラッサが単騎の逃げ、離れてアフリカンゴールドが実質のハナ、その後にタイトルホルダー
- Bパターン:パンサラッサが単騎の逃げ、離れてタイトルホルダーが実質のハナ、その後にアフリカンゴールド
- Cパターン:パンサラッサとアフリカンゴールドが並走状態のハナ、その後にタイトルホルダー
勝ち時は、2:11.0と考えます(良馬場)。
パンサラッサがゲートで出遅れなければ、前傾ラップとなって、タイトルホルダーとアフリカンゴールドは、自分の得意とする展開に持ち込めないことになります。
2.前傾ラップに対応できる有力馬は?
では、前傾ラップになるとして、これに対応できそうな馬を探します。
昨年の有馬記念は、パンサラッサが逃げたものなので、前傾ラップと言えば前傾ラップです。
- エフフォーリア:有馬記念1着 6.9 – 11.3 – 11.6 – 11.5 – 11.9 – 12.5 – 12.6 – 12.2 – 12.4 – 12.4 – 12.2 – 12.0 – 12.5
- タイトルホルダー:有馬記念5着(ラップは上記)
- ディープボンド:有馬記念2着(ラップは上記)
この3頭は、前傾ラップにもそれなりに対応できるでしょう。
その他に前傾ラップと言えるほどのレースを経験したことのある馬は不在で、やってみなければ分かりませんが、「前傾ラップ=上りのかかるレース」と解釈すれば、有力と思える馬は限られてきます。
有力馬の中には、好走した重賞の全てが「上りのかかるレース」だった馬が1頭いますね。
パンサラッサが、他馬が不慣れなレース展開を作ってそのまま逃げ切るか。
前傾ラップに対応できる馬が底力を見せて差し切るか。
枠順が決まったら、最終的な判断をしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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