上半期を締めくくる宝塚記念はイクイノックスの1強ムード。
でも阪神最終週の馬場ならはアスクビクターモアを買うべきでしょう。
レースの大局観
予想のポイント
まずは前提条件を確認します。
- 馬場状態:阪神は最終週のBコース。土曜の馬場を見る限り軽い馬場ではない。最悪なのは馬場の悪い内を走らさせることで、中枠から外枠の方が競馬をしやすそう
- 天気:土曜と日曜は雨が降らなさそう。良馬場想定で問題なし
- 斤量:定量戦。牡馬58キロ・牝馬56キロで、3歳馬は5キロ減
- 枠順:イクイノックスは3枠5番。外枠から邪魔されず走らせたかったはずで、絶対的な立場に1つケチが付いた。ジャスティンパレスは5枠9番と自由度の高い枠を引き当てた。ジェラルディーナは6枠11番でイクイノックスを見ながら進められる好枠。ディープボンドは5枠10番ならば押してでも好位を確保するはず。アスクビクターモアは6枠12番で出たなりでポジションを取れる絶好枠。ドゥラエレーデは大外17番枠で、ハナへ行くのに出して行かざるを得なくなった
- 展開:ハナ候補はドゥラエレーデ。鞍上が幸でもあり、ある程度のペースを刻む。これから離れた2番手がユニコーンライオンで実質ハナのような形か。アスクビクターモアが続き、ダノンザキッドとディープボンドが好位を形成。ボッケリーニ、ジャスティンパレス、ブレークアップが追走して、その後にイクイノックス。これをマークしてジェラルディーナ。1コーナーまではペースが上がるも、その後はペースダウンして1ハロン12.5秒程度、1000mを60秒前後で通過。イメージは2021年のラップ(12.3 – 11.2 – 11.6 – 12.4 – 12.5 – 12.4 – 12.3 – 11.5 – 11.5 – 11.5 – 11.7)で、3コーナーからのペースアップに先行・好位勢が耐えられるか、中団・後方の馬が差し脚を伸ばせるか、という持久力勝負の流れを想定
有力馬チェック
人気・実績上位を確認します。
- イクイノックス:現役最強馬。レーティングも大変なことになっている。こんな王道を突き進むタイプの馬は、宝塚記念の相性がイマイチであることで嫌ってみるのもありか、という重箱の隅をつつくしかない
- ジャスティンパレス:軌道に乗ってきたディープ産駒。中距離のスピードタイプかと言われると違う気がする。前走はルメールが上手く乗ったので、そう何度も上手くいくとは思えない
- ジェラルディーナ:エリ女を勝っているようにG1レベルの馬であることは間違いないが、有馬記念ではイクイノックスに完敗。脚質的に勝つのは難しい
- ディープボンド:3年連続春天2着は凄いの一言だが、この距離ではスピード不足が否めない。掲示板までというのが妥当か
- アスクビクターモア:惨敗続きをどう見るかだが、燃え尽きたディープ産駒の可能性はある。ただ過去の走りから、この舞台の適性はとても高いと思える
- ドゥラエレーデ:展開のカギを握る馬。斤量が軽いので前に行ってどこまでかという乗り方しかないと思うが、マークが薄くなれば残り目は十分と見る
この馬で勝負したい理由
宝塚記念でキレッキレの馬は、絶対に買いたくないです。古くはシンボリクリスエスやゼンノロブロイ、ウォッカ、ジェンティルドンナ、サトノダイヤモンドなど、G1を複数勝利した馬でさえ、あっさりと負けてきた歴史があります。
阪神最終週で梅雨もあって、上りがかかるレースになることがお約束のため、キレ味を武器としている馬には不向き。ディープインパクトやオルフェーヴルのように、次元が違うとなれば話は別ですが、果たしてイクイノックスはそのレベルなのかっていう話。そうではないという前提で入ります。
アスクビクターモアは、過去2戦がまったく実力を出せていないことと、上りの掛かるこの舞台に向いていることは、どう見ても間違いないでしょう。
同じ阪神で行われた菊花賞は、先行して早めに仕掛け、上りの掛かるレースに持ち込んでゴールまで凌ぎ切るという、この馬の真骨頂ともいえるレースでした。
今回のメンバーでは幸いにも、ハナに行って強気なレースを見せそうな馬がいるため、アスクビクターモアは自らレースを引っ張らずとも、程よい流れに乗ることが出来ます。
舞台は後方に構えたままでは難しい阪神の内回り。アスクビクターモアはここ2戦の大敗からマークは薄くなるし、早めの仕掛けはこの馬にとって何も難しいことではなく、普通に乗れば勝手にそうなります。
以前のように普通に走れば、複勝圏内は確実ではないでしょうか。イクイノックスが内に包まれたり、上りの掛かる馬場に苦戦するようならば、頭まであっても不思議ではないでしょう。
燃え尽きたディープ産駒になってしまっている可能性はありますが、今回までは騙されてみようかと思います。
結 論
アスクビクターモアが早め先頭から粘り切ると予想。単複で勝負します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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