今年の天皇賞(春)は、古馬の長距離路線における一流馬がほぼ出走してきました。
既に能力が証明されている馬なのに、結果的に惨敗となった前走のおかげで、本番を3番人気で迎える。美味しすぎます。
自信をもってアスクビクターモアを買います。
レースの大局観
予想のポイント
まずは前提条件を確認します。
- 馬場状態:京都は開幕2週目でAコース。内外フラットでペース次第の馬場状態
- 天気:土曜の開催後にまとまった降雨。日曜は重馬場スタートだが、稍重まで回復すると見込む
- 斤量:定量戦で牡馬58キロ、牝馬56キロ
- 枠順:タイトルホルダーは2枠3番で好きな競馬が出来る良い枠。ジャスティンパレスは1枠1番と極端で難しい枠。アスクビクターモアは3枠6番と絶好枠。ボルドグフーシュは7枠13番だが脚質的に外でも問題ない
- 展開:逃げ宣言の大外アフリカンゴールドが押してハナ。タイトルホルダーはこれを見て番手内々。ディアスティマは北村友一なので消極的な先行策で3番手。その後ろにアスクビクターモア、ブレークアップ。実質的にタイトルホルダーがペースを握って、ラスト800mあたりからの持久力勝負
有力馬チェック
人気・実績上位を確認します。
- タイトルホルダー:G1とG2ともに3勝している中長距離の王者。テンが速く、好きなポジションからペースを作れるのが強み。前走の日経賞を8馬身差圧勝だが、あれは疲労が残らないはずがない
- ジャスティンパレス:G2を2勝で前走はボルドグフーシュより1キロ余計に背負っての完勝。鞍上ルメールで凡走のイメージは持てないが、G1になると確実に負けているのも事実
- アスクビクターモア:前年の菊花賞は自力で動いて掴み取った栄冠。前走の大敗をどう見るかで取捨がキッパリ分かれる。持久力に長けた脚質は淀の長距離がピッタリと思える
- ボルドグフーシュ:重賞勝ちこそないが、最後は確実に脚を使う。これも凡走のイメージが全くわかないが、勝ち切るイメージもない。川田と手が合うと思えない
- シルヴァーソニック:レーンが継続騎乗。前年のこのレースがある意味インパクトあるのでそれなりに人気するが、相手関係と枠順から切り捨てるのが妥当
- ディープボンド:春天2年連続1番人気も結果を残せず。2歳から頑張って走ってきての6歳馬で、もうさすがに厳しい
この馬で勝負したい理由
人気の中心タイトルホルダーの実績には一目置きますが、3勝しているG1はいずれも1番人気で勝ったものではありません。主役で挑むG1は今回が初めてだということは、見逃せない事実です。
またタイトルホルダーは、走り過ぎた前走の疲労が残っていないはずはないでしょう。不良馬場の前哨戦を勝った馬が、本番も結果を残すのは至難の業で、マークと人気が集中する中で勝ち切るのは難しいと見ます。
一方のアスクビクターモアは、前走日経賞の惨敗もあって田辺から武史に乗り替わり。田辺ファンとしては残念ですが、鞍上強化であることは事実で期待したいです。
その惨敗をどう見るか。スタートで出遅れて田辺は早々に諦め、疲労をなるべく残さないようにした騎乗があの惨敗だと思っています。
アスクビクターモアの前走を能力で負けたと見る人はいないでしょうけれども、これで人気が落ちるのだから競馬は面白いものです。
田辺には悪いけど、アスクビクターモアが天皇賞(春)に挑むには、前走の惨敗はメリットしかありません。人気が下がるし、マークはタイトルホルダーに集中するからです。
日曜の馬場状態は前日の雨により重馬場スタートですが、新装なった京都競馬場の脅威の水捌け能力に期待。稍重でレースを迎えると想定します。
アスクビクターモアは前走不良馬場で惨敗していますが、重馬場が苦手というわけではないと見ていますので、稍重程度であれば全く問題ないと見ます。
レースは、2週目3コーナーあたりからの持久力勝負でしょう。アスクビクターモアの持久力が最大限に発揮できる流れになるはず。
もともとが安定して走る馬だけに、馬券内に来ないはずがないです。スタートを普通に出れば複勝は相当に堅いと見ますが、単勝も期待値が高いので単複にします。
結 論
アスクビクターモアが直線で抜け出すと予想。単複で勝負します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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