今年の安田記念は、最強マイラー決定戦に相応しい素晴らしいメンバーが揃いました。
と言っても私の中では、シュネルマイスターとソングラインの2頭しか見えておらず、熟考の結果、シュネルマイスターを取ることにしました。
レースの大局観
予想のポイント
まずは前提条件を確認します。
- 馬場状態:府中は開幕8週目でCコース。内ピッタリよりは気持ちやや外の方が良さそう
- 天気:金曜日にまとまった降雨あり。土曜が不良馬場だったが日曜は晴れ予報で、一気に乾いて良の高速馬場を想定
- 斤量:定量戦。牡馬58キロ、牝馬56キロ、3歳馬はマイナス4キロ
- 枠順:ソダシは3枠5番で、川田がやりたいように出来る絶好枠。シュネルマイスターは7枠14番でこれも脚質を考えると文句なしの枠。ソングラインは大外18番枠で良いとは言えない。セリフォスは2枠4番で好枠も、近走の好走実績を踏まえると乗り方が難しくなった。ソウルラッシュは5枠10番で、ここならばどんな競馬でも出来る。ジャックドールは2枠3番で先行するしかないが、テンのペースを乗り切る必要がある
- 展開:ハナ候補はジャックドール、ウインカーネリアン、ドルチェモア。メイケイエール、ソダシ、ナミュール、カフェファラオが続き、ペースが緩むところなく半マイル45.5秒前後か。ソダシが川田でもあり早めに動いて、直線ではソダシ目掛けて差し馬が一気に強襲する流れを想定
有力馬チェック
人気・実績上位を確認します。
- ソダシ:G1を3勝で、マイルがベストのアイドルホース。テンに速く先団からの競馬になるが、全馬の目標になること必至。ヴィクトリアマイル同様、展開は向かないと見る
- シュネルマイスター:安田記念は一昨年3着で昨年2着。確実な末脚で府中がベストなことは間違いなく、今回もゴール前で突っ込んでくることは容易に想像できる。後は捌けるかだけの問題
- ジャックドール:前走の大阪杯で待望のG1制覇から一転して初のマイル戦。普通のマイル戦ならば問題ないが、超一流を相手では中距離との流れが違い過ぎて、一発回答できるとは到底思えない
- セリフォス:昨年のマイルCSでG1制覇。末脚勝負に徹するようになって安定感を増した。中内田厩舎のダイワメジャー産駒。古馬になってから買って良いものか疑問だが、鞍上レーンだし判断に迷う
- ソングライン:前年の勝馬。前走のヴィクトリアマイルでG1を2勝目。府中マイルは6戦4勝2着1回とベストで今回も好勝負必至だが、大外枠からポジションを取れるかが課題
- ソウルラッシュ:昨年の安田記念は外枠なのに直線内で詰まるという大失態で、それがなければ分からなかった。斤量58キロでも走るし、馬場悪化は好材料だが、ガチで勝負に行ったら末脚勝負では足りないと見る
この馬で勝負したい理由
安田記念は例年、3~4コーナーのラップが緩まず、斤量も1キロ重いため、スピードの持続力が問われるレースになります。しかし昨年は特殊で、道中12.0のラップを2度刻む中弛みの展開でした(ロゴタイプが勝った2016年も特殊でしたが、そうなるのは稀)。
このラップ傾向と、メンバー構成が前掛かりなことを踏まえれば、今年は例年通りの道中で緩まない厳しいラップを踏むと読みます。
こんな厳しい流れですと、アエロリットのような一定のペースを踏み続けた方が良い先行馬以外には、辛くなることが容易に想像できます。
つまり、初マイルのジャックドールや、仕掛けが早い川田のソダシをはじめ、先行勢は全部潰れると考えます。
では、このラップを追走しながら、差し脚を伸ばせる馬はいるのか、ということになります。
基本的に、安田記念はペースが厳しく、マイルCSやヴィクトリアMは道中で緩みやすいことが分かります。安田記念とマイルCSをともに好走できるのが真のマイラーでしょうけれども、そんな馬はめったに出現しません。
道中緩まないラップでも末脚を伸ばせるのは、シュネルマイスターでしょう。
道中緩んでから直線で一気に加速できる性能を持っているセリフォスやソダシのようなタイプよりも、シュネルマイスターは安田記念というレース特有の性質に適していると考えます(逆に言うとシュネルマイスターは、一気の加速を求められる展開になったら、セリフォスやソダシには勝てない)。
ソングラインも、道中緩まない展開から末脚を繰り出せるので、シュネルマイスターとは甲乙つけ難い。むしろどんな展開でも突っ込んでくるソングラインの方が信頼度は高い気もしますが、今回は大外枠となってテンから脚を使わざるを得ないので、シュネルマイスターを上位に取ります。
先週の日本ダービーで辛い思いをしたルメールと、1番人気馬を送り出して結果を出せなかった手塚厩舎が、ここでその鬱憤を晴らすという筋書きはいかがでしょうか。
馬券は単複で。
結 論
シュネルマイスターがゴール前で差し切ると予想。単複で勝負します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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